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1)プログラム概要 |
RC断面算定(許容+限界)とは、矩形断面や円形断面などの定形断面を持つ鉄筋コンクリート断面の応力度計算(曲げ・引張およびせん断)、最小鉄筋(鋼材)量、破壊抵抗モーメント、初降伏モーメント等の計算と、限界状態設計法による断面照査およびM-φ関係の算定を行うプログラムです。 |
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2)プログラムの機能と特徴 |
■検討項目 |
・許容応力度法(圧縮および引張応力度、せん断応力度、最小鉄筋(鋼材)量)
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・限界状態設計法(破壊抵抗モーメント、最大抵抗曲げモーメント、曲げ耐力、せん断耐力、初降伏モーメント、曲げひび割れ、せん断ひび割れ、曲げ疲労、せん断疲労)、M-φ関係
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■ソフトウェアの特徴 |
・部材形状は、矩形断面・円形断面・円環断面・T型断面・箱型断面に対応しています。
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・1回の検討で、最大50断面の部材形状において、断面ごとに最大30断面力の同時計算ができます。
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・計算項目や許容応力度の自動入力値は、準拠基準の選択により決定されます。
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・1つの物件データで、最大10ケースの照査名称と照査方法を設定できます。また、許容応力度法では、許容応力度の割増と地震の影響の有無が選択できます。
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・軸方向鉄筋は1断面に最大4段まで設定できます。側鉄筋は左右対称位置に2段設定できます。(矩形断面、箱型断面)
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・斜引張補強鉄筋として、スターラップと折曲げ鉄筋が考慮できます。(円形・円環断面は帯鉄筋のみ)
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・コンクリート応力度-ひずみ曲線に道示Ⅴを選択する場合には、横拘束鉄筋が考慮できます。
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・せん断応力度の割増が考慮できます。(道示Ⅳ・道路土工)
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・道示Ⅴでの限界状態における照査では、レベル2地震動の設定(タイプⅠ、タイプⅡ)ができます。
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・一括入力モードを活用すれば、1つの検討断面に対して最大10種類の配筋データを設定できます。
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・外部データ取込モードを活用すれば、対応している他の商品の断面算定用データを取込む事で、本ソフトの機能を用いて断面算定を行う事が出来ます。【対応ソフト:COSMOシリーズ 二次元フレーム解析(FRAME-Ⅰ)】
このモードを活用すれば、部材データや断面力データなどの設定をスムーズに行う事が可能です。
なお、対応ソフトは今後、追加される予定です。
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3)インターフェイスなど |
■入力画面(画像をクリックすると拡大表示できます。) |
・基本設定 |
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・物件名称や作成記録、準拠基準を設定します。 |
・照査基準は、道示Ⅲ、道示Ⅳ,Ⅴ、コンクリート示方書、道路土工、土地改良、下水道協会、日本水道協会から選択できます。 |
・コンクリート応力度‐ひずみ曲線の種類が選択可能です。(特定の準拠基準のみ) |
・動作モードとして、個別入力モード、一括入力モードおよび外部データ取込モードが選択できます。 |
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・使用材料(コンクリート標準示方書) |
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・コンクリートと鉄筋の材料データを設定します。 |
・設計基準強度や鉄筋の種類の選択によって、準拠基準に対応する許容応力度が自動入力されます。(任意変更可能) |
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・ケース設定(コンクリート標準示方書) |
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・項目毎に照査名と照査法を選択します。 |
・照査名は一般的なものが登録されていますが任意に設定可能です。 |
・準拠基準や照査法によっては、詳細項目を設定します。 |
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・照査条件(コンクリート標準示方書) |
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・照査条件を選択します。準拠基準により、計算項目は異なる場合があります。右下のボタンで一括して操作することもできます。 |
・コンクリート標準示方書で限界状態設計法の照査を行う場合は、さらに安全係数や使用限界および疲労限界に関する設定を行います。 |
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・検討断面(矩形断面) |
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・検討断面の部材寸法や、照査内容を設定します。最大50断面まで同時計算できます。 |
・断面登録後にリスト内の断面を選択し、断面データ内のボタンを押す事で断面毎に断面寸法、軸方向鉄筋、斜引張鉄筋の設定が行えます。 |
・入力済みの断面データを、未入力の断面データにコピーできます。 |
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・断面力(個別入力モード) |
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・断面およびケース毎に照査名の選択、および断面力を登録します。最大20断面力まで同時計算できます。 |
・照査法によって入力項目数が変わる場合があります。 |
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・軸方向鉄筋(個別入力モード) |
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・断面毎に鉄筋を設定します。 |
・鉄筋被りは、上側2段は上側から、下側2段は下側からの被りを入力します。 |
・鉄筋量は、鉄筋径と鉄筋本数から自動計算されますが、鉄筋量を直接入力することもできます。 |
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・一括入力の断面算定データ |
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・1つの検討断面に対して、距離を入力する事で最大10個の検討位置を設定できます。異なる照査名称で同じ距離を指定すれば、同じ配筋データで検討できます。(1断面につき全ての照査名称の断面力の合計が最大30個まで) |
・一括取込モードでは、この画面でほぼすべての入力操作が行えます。(道示ⅣⅤのせん断割増しを除く) |
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・外部データの断面算定データ |
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・COSMOシリーズ FRAME-Ⅰ「二次元フレーム」からの断面算定用データを取込み、最低限必要な設定のみ行うだけで検討出来ます。(今後対象商品は追加していく予定です) |
・外部データ取込モードでは、この画面でほぼすべての入力操作が行えます。(道示ⅣⅤのせん断割増しを除く) |
・1つの断面に対して最大10個の算定位置が設定可能で、部材応力毎に割当てる事が出来ます。配筋データ毎に断面寸法の変更を行う事も出来ます。(ただし、断面形状は変更できません) |
・取込まれたデータが50断面以上ある場合には、検討断面の選定を行う事で検討でき、一度設定されたデータは選定から外しても保持されます。 |
・一度取込んだデータの元データが変更された場合でも、検討モデルが変更になっていない場合には、設定済みの配筋データなどはそのままで断面力データを再取込する事もできます。 |
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■結果画面(画像をクリックすると拡大表示できます。) |
・計算結果 |
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・検討断面毎の結果は左上の項目で選択します。 |
・検討結果の判定は、OKが青色、OUTが赤色で表示されます。 |
・この画面から各鉄筋設定を変更して、再計算することができます。(通常入力モードの場合) |
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■計算書の作成(画像をクリックすると拡大表示できます。) |
・出力書類 |
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・作成する計算書を選択できます。 |
・算定結果の計算書は、設定によって出力方法を変更できます。 |
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