1)プログラム概要 |
改良地盤の設計(日本建築センター)は、日本建築センターから出版されている「建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針」に準拠した深層混合処理工法を用いた地盤改良の設計を行うプログラムです。 |
深層混合処理工法とは、機械式攪拌混合処理工法によって地中に柱状に施工された改良コラムを杭形式・壁形式・ブロック形式にする事によって改良地盤を構築するもので、中規模程度までの一般の建築物・工作物・擁壁など、構造物の基礎地盤となる原地盤をセメント系固化材を混合して改良し、構造物の直接基礎として使用する場合に適用されます。 |
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2)プログラムの機能と特徴 |
■検討項目 |
・改良体の設計基準強度および許容応力度 |
・改良体に作用する鉛直荷重(設計接地圧) |
・仮想底面における安定照査(大地震時) |
・改良体の応力度計算(曲げおよびせん断照査) |
・偏土圧による改良体の滑動および地盤反力に対する検討 |
・改良体間原地盤の抜出しに対する検討 |
■ソフトウェアの特徴 |
・現場平均強度(qut)を入力する事で、改良体の設計基準強度(Fc)を仮定します。設計基準強度の直接入力にも対応できます。
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・改良体の許容応力度(許容圧縮・許容引張・許容せん断)は、改良体の設計基準強度から内部設定されます。また、許容せん断応力度は検討ケース毎に計算されます。
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・改良体頭部に作用する接地圧を設計断面力から自動計算できます。改良体頭部が上部構造によって固定されていない場合には、一方向もしくは二方向に荷重偏心する場合の検討が行えます。
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・大きく分けて建築基礎、および擁壁の基礎底面における改良地盤を対象にした検討が可能です。建築基礎では、杭形式、接円形式およびブロック形式が選択でき、最大30ケースまでの同時計算が可能です。擁壁では壁形式のみに対応しており、1ケースのみの検討になります。また、地盤条件は最大6箇所のデータが設定可能です。
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・常時、中地震時および大地震時の検討に対応しています。大地震時では、仮想底面を対象にした水平支持力の検討に対応しています。
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・横方向地盤反力係数は、フーチング底面から1/βの範囲を対象として算出します。また、群杭効果を考慮した横方向地盤反力係数の算出も出来ます。
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・改良体の応力度照査は、線形弾性地盤反力法により改良体の曲げモーメントを算出し、曲げ応力度の照査を行います。また、壁形式やブロック形式の場合に、基礎底面が改良地盤より小さい場合は上載土による鉛直応力度が考慮できます。
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・ラップ配置された改良体の断面定数(断面係数・断面二次モーメント)を自動計算します。改良地盤の改良率の自動算出に対応しています。
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■改良コラム形式 |
・壁形式 |
・杭形式 |
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・接円形式 |
・ブロック形式 |
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※破線で示した図は基礎を表す。 |
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3)インターフェイスなど |
■入力画面(画像をクリックすると拡大表示できます。) |
・設計条件 |
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・検討対象を、建築基礎と擁壁から選択します。 |
・改良形式は、擁壁では壁形式、建築基礎では、杭形式・接円形式およびブロック形式が選択可能です。 |
・擁壁の場合は、偏土圧による改良地盤の滑動照査、地盤支持力照査、および抜出し照査が可能です。 |
・改良体頭部が上部構造に拘束されているかされていないかの選択により、改良体頭部の曲げに対する考え方が設定できます。 |
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・検討ケース |
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・建築基礎の場合は、最大30ケースのデータが同時検討可能です。リストの右側のバーを操作すると画面に表示されていないデータを表示できます。 |
・地盤条件が最大6箇所設定できます。 |
・各ケースの改良仕様や荷重条件は、検討ケースのリストを選択して該当ボタンを押す事で入力画面が表示されます。 |
・設計基準強度は、直接入力するか固化材配合データから算出するかの選択できます。 |
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・改良諸元 |
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・改良体の配置本数やラップ長、配置間隔などを設定します。 |
・基礎スラブに対する改良地盤の割付位置の設定が出来ます。 |
・改良地盤の改良率は、改良径や配置間隔の入力から自動計算ができます。(任意の値での検討も可能です。) |
・右側の領域には入力データに応じて基礎スラブと改良体配置が描画されます。 |
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・荷重条件 |
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・設計荷重は、壁形式で荷重偏心を考慮する場合は1m当り、それ以外では一基当りで入力します。 |
・ケース名称は任意指定可能です。 |
・基礎底面土被り圧は、基礎底面位置までの土被り重量を入力します。(抜出しの検討などで適用) |
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・地盤条件 |
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・土層データは最大20層まで入力可能です。 |
・先端地盤の土質条件が、土層データとは別に設定可能です。 |
・極限周面摩擦力度の低減係数が指定できます。 |
・大地震時の水平地盤反力算出時の土質条件が、土層データとは別に設定可能です。 |
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・算定方法 |
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・土質定数の計算方法を設定する事で、地盤条件の土層データの土質定数の計算方法を設定できます。 |
・許容鉛直支持力の検討における、荷重傾斜による影響、極限周面摩擦力度などの計算要素の設定が可能です。 |
・安全率は、適用基準の規定値が入力済です。 |
・改良体頭部の固定度が指定可能です。 |
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■結果画面(画像をクリックすると拡大表示できます。) |
・結果一覧表(建築基礎) |
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・選択している検討ケースにおける各照査基準の最大ケースが表示されます。 |
・右下のボタンを押すと、選択ケースの全ての結果が表示できます。 |
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・結果一覧表(擁壁) |
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・各検討ケース毎の結果が表示されます。 |
・偏土圧に対する照査は、壁形式のみ検討します。 |
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・書類作成メニュー |
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・結果一覧表と詳細計算の出力が選択できます。 |
・詳細計算の出力時、建築基礎の場合は出力する検討ケースを選択します。 |
・連番設定ができます。詳しい内容はこちらを御覧下さい。 |
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