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1)プログラム概要 |
河川等流・不等流計算は、河川砂防技術基準などに準拠した、任意形状の河川断面における通水能力(流速、流量など)の検討、限界水深の計算や水面形追跡計算などの不等流計算を行うプログラムです。 |
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2)プログラムの機能と特徴 |
■検討項目 |
・単断面における河川断面の通水能力(流速・流量など)の計算 |
・標準遂次計算法を用いた最大20測点における河川断面の水面形追跡計算 |
■ソフトウェアの特徴 |
・等流計算では、単断面における通水面積、径深長、平均流速および流下流量を計算できます。
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・径深算出法として、河川砂防技術基準のレベル1,1a・レベル2、2aに対応しています。
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・不等流計算では、最大20測点までの河川断面の水面形追跡計算を標準遂次計算法にて行います。
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・河川断面は座標入力とし、最大45座標まで設定でき、粗度係数は1断面につき30個まで指定可能です。
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・水面形追跡計算では、「常流計算」「射流計算」「不定流計算」に対応できます。「不定流計算」では最大5つまでの計算区間を同時検討できます。
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・出力書類は、等流計算では計算結果表と横断図を出力します。不等流計算では、計算結果表と横断図および縦断図を出力します。「不定流計算」を行っている場合は、出力時に常流と射流の水面形を重ね合わせて出力する事ができます。
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■径深算出方法 |
・単断面法(レベル1、レベル1a):基本的に、全断面で流れが一定として計算できる場合に適用し、異なる粗度係数を持つ断面に対しては、合成粗度係数を算出して計算します。 |
・断面分割法(レベル2):流水断面が、性質の異なる断面に容易に分割できる場合に適用し、分割された各断面ごとに計算を行います。等流計算で、断面分割法で検討した場合の平均流速は、通水断面積と流下流量の合計から逆算した換算流速として算出します。 |
・井田法(レベル2a):複断面的な断面形状を持つものの、潤辺内で粗度係数が一定の値をとる場合に、井田による合成径深を用いることで、単断面と同様な計算ができる場合に適用します。また、本計算では異なる粗度係数を持つ断面に対しても、合成粗度係数を算出することで対応できます。 |
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3)インターフェイスなど |
■入力画面(画像をクリックすると拡大表示できます。) |
・等流計算 |
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・径深算出方法が選択できます。 |
・計算水深は、「8割水深」「9割水深」「余裕高さ」「任意水深」から選択できます。 |
・「断面分割法」の場合は、径深長は算出されません。また、表示される通水断面積と流下流量は全断面の合計値が表示されます。 |
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・河川形状(座標入力) |
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・河川断面を座標入力します。最大45座標まで指定できます。 |
・入力中は画面左側に河川形状を描画する事ができます。 |
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・河川形状(粗度係数) |
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・粗度係数を設定する区間数を指定して、各区間に対する粗度係数を設定します。 |
・2番目以降の開始番号は、1つ前の終了番号が自動入力されます。 |
・形状描画を行っている場合は、開始番号と終了番号を設定した後に、形状図の該当区間が赤色で表示されます。 |
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・河川データ(不等流計算) |
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・河川断面の測点データを最大20まで登録できます。 |
・形状入力は、リストを選択して「断面入力」ボタンを押すと入力画面が表示されます。 |
・既に入力済みの断面データを他の測点の断面に複写する事ができます。 |
・不定流と常流の場合は下流から、射流の場合は上流から入力します。「縦断逆転」ボタンで入力測点を逆転する事ができます。 |
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・計算条件(不等流計算) |
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・計算種別が「常流計算」「射流計算」「不定流計算」から選択できます。 |
・最下測点の追加距離が指定できます。 |
・境界条件は、「等流水深」「」限界水深」「任意水深」から選択できます。 |
・「不定流計算」の場合は、最大5つの計算区間を同時検討できます。 |
・断面毎に等流水深と限界水深を算出できます。(ただし、算出する場合は検討に時間がかかります。) |
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